私がインターンシップを希望させて頂いたきっかけはテレビ番組「おはよう朝日です。」での澤田有也佳アナウンサーが奈良の工場を訪問されていた回を偶然拝見したことが始まりでした。
もともと、靴下が好きだったので、「是非、店舗に行ってみないと。」と思い足を運びました。
店舗に入った瞬間、靴下に対して感じたことのないワクワク感を感じとても気分が上がったことを覚えております。
店舗で製品を手に取って選んでいくうちに「このような気持ちにさせてくれる靴下ってすごいな、どのような会社で製造されているのか知りたい。」という興味に変わっていきました。
そこで、ホームページを拝見し、ニット・ウィンさんの製品ひとつひとつに対するストーリーに感銘を受けました。
また、日本国内だけではなく、海外にも展開されているということ、ファクトリーブランドだからこそ経験できることを身近で学ばせて頂き、私が経験したことのない視野を広げていくことができればと思い希望させて頂きました。
この2ヶ月間、工場研修、加工研修、展示会、取引先への対応、店舗販売と製造から販売まで携わらせて頂きました。2ヶ月間という間で本当にたくさんのことを私なりに得ることができました。また、製品に対しての思いも大きく変化したと思います。いくつもの工程を経て完成された製品を見ると、今までとは違った感情が湧いてきました。加工場では工場の技術者さんとの連携、展示会と店舗では奈良の工場での工程など、どの場面に立っても、商品の出来上がっていくプロセスを考え、行動するようになりました。
皆さんの製品に対する「目的」が一致しており、皆さんが一貫して完璧なクオリティーのモノを届けるという気持ちを持っていらっしゃると感じたことが大きかったです。
また、私の中でものづくりへの見方に大きな変化がありました。モノづくりへの価値観の変化です。人の手をかけて作ったものは高価なイメージがありました。しかし、その中には細かいコンセプトや出来上がるまでのプロセスなど、数多く工程を踏んだ上で販売されるということを身に沁みて感じることができ、手をかけて出来上がったものに対しての価値観が変化しました。
編まれた製品をひとつひとつ丁寧に確認し作業をしておられる姿が強く印象に残りました。手や板を通して製品を確認したり、不備がないか早期に発見すること、お客様の手にB品が渡らないようにするために、工場での検品時と加工場と最低2ヶ所で行われているということです。
この工程があるからこそB品も減り、質も改善できるのであるということを知ることができました。
また、少しでも違和感を感じたら、技術者の方に聞くのはもちろんのこと、自分でも前後に出来上がっている製品を確認し、気づいたことを共有しながら作業するということをどの工程でも行っていました。様々なポジションの方と意見を共有することで製品が出来上がっているんだと改めて感じさせて頂きました。
ニット・ウィンさんのようなファクトリーブランドをやっている会社に携わらせて頂けたことは就職活動でも大きな強みになると考えております。
会社ごとの特有の個性を理解することで見えてくることはたくさんあります。
どのような会社に就職するかまだ進路が明確ではないのですが、今回のインターンシップを通じて、人との繋がり、様々な職業、役割など色々な視点から製品を見ることができました。このインターンシップを経験したことで広い視野で物事を見ることができるようになったと感じております。
また、この2ヶ月間でたくさんの方々と出会いお話しをさせて頂く機会がありました。
社会人の方と接する機会はなかなかなかったのですが、実際の経験からの意見やアドバイスなどをたくさん頂き、とても刺激になりました。
もっと明確に自分の目的を見つけていく必要があると日々考えています。
今までしたことのない経験をさせて頂けた2ヶ月間でした。「インターンシップをされていませんか?」という一方的に送ったメールに返信して頂き、私の為に時間を費やして頂けたことに本当に感謝しております。専務がおっしゃって下さった「これからも声を上げ続け、常に自分の目的に向かって進んでいくこと」を心掛けていきたいと思います。
この2ヶ月の貴重な経験が私の表現力となってり、将来に繋がっていくように日々努力致します。
文:田中愛葵