第4回目のインタビューは「株式会社ウィークス」さん。“生活の道具を通じて、毎日の暮らしを豊かにする”をテーマに、キッチングッズからアパレル、インテリアまで、日々の暮らしに寄り添うベーシックで実用性を兼ね備えた生活雑貨を販売されています。

今回は「NISHIGUCHI KUTSUSHITA」をセレクトしていただいている商品部の山口さんと、ウィークスさんのオリジナルブランド「Calen h.(カレンアッシュ)」で商品開発を担当している企画部の山崎さんに、お話を伺いました。

右 :商品部 マーチャンダイザー 山口 文華さん
左 :企画部 商品開発プランナー 山崎 慈さん
- ウィークスさんは現在多数の店舗や事業を展開されていますが、どのように始まったのですか?

“日々の暮らしを楽しむ道具の店”をコンセプトに、1991年に福岡で「B・B・B POTTERS(スリービーポッターズ)」を開業して以来、暮らしを楽しむための道具をプロフェッショナルな視点でセレクトしてご提案しています。テーブルウェア・キッチン家電・ステーショナリー・アパレル・家具・インテリア雑貨など、取り扱う商品は幅広いのですが、店舗によってコンセプトが異なります。例えば「tokineri(トキネリ)」では日本の暮らしの道具に焦点を当て、私たちがこれからも使い続けていきたい雑貨や家具を紹介しています。「LT LOTTO AND TRES(ロットアンドトゥレス)」ではデザインを切り口に、時代に左右されないスタンダードな家具や北欧の食器などを取り揃えた店舗に。「day&days(デイアンドデイズ)」では家族みんなが明るく楽しく居心地の良い空間で暮らす、その空間づくりを楽しめる雑貨を紹介しています。店舗の立地や来てくださるお客様に合わせ、その場所では何が求められるのか、しっかりと答えていく必要があると考えています。

2018年の2月には「bbb haus(スリービーハウス)」という海辺に建つゲストハウスの運営も始めました。設えに使用しているものはウィークスで扱っている商品ラインナップから選んでいるので、実際に各店舗で販売している商品を試していただける場所にもなっています。衣・食・住、生活に関わるすべての提案ができ、新たな暮らしの価値が生まれる場所を創りたいという想いで始めたゲストハウスです。

-「Calen h.(カレンアッシュ)」はどのようなコンセプトでデザインされているのですか?

快適に過ごせて、着心地が良く、日々扱いやすい、“カレンダーのいつの日も着たい服”をコンセプトに、シンプルで心地の良いデイリーウエアを提案しています。20代から60代までどの世代の方にも馴染むベーシックなデザインを考えているので、ものづくりをする時には、社内の様々なスタッフが実際に着て、使用してもらいフィット感を調整しています。

- 昨年の展示会でお会いしてから、「Calen h.」のオリジナルの靴下づくりと「NISHIGUCHI KUTSUSHITA」の販売とどちらもお話をいただいて。

昨年の3月の展示会に西口さんが出展されていて、私たちの長年の取引先の方からご紹介いただきました。その時に「NISHIGUCHI KUTSUSHITA」の商品を見て、シンプルなデザインで、日々の道具として良心的な価格で、品質の良さも一目瞭然でしたし、バランスの良い商品だと感じました。「Calen h.」としてオリジナルの定番靴下をつくりたいと考えていたこともあり、同時進行で話を進めさせていただきました。「NISHIGUCHI KUTSUSHITA」も取り扱わせていただくことで、それぞれのお店に合わせた靴下の提案ができると思いお願いしました。

-「NISHIGUCHI KUTSUSHITA」をお取り扱いいただいているのは、どの店舗ですか?

「B・B・B POTTERS」と「LT LOTTO AND TRES」の2店舗です。実は店舗によって扱っているラインナップが異なります。取扱いアイテムの違いや同じアイテムでも色の展開を変えることもあります。お店によってコンセプトや展示の仕方、客層や価格帯が異なるので、それぞれのお店に合わせた提案をしています。

-「Calen h.」の靴下づくりをすすめて、どのように感じられましたか?

以前からオリジナルの靴下をつくりたいという想いがあり、工場を探していましたが、なかなかウィークスが求める品質や技術力を持つメーカーさんに出会えませんでした。ニット・ウィンさんのものづくりに対しての考えやコンセプトが「Calen h.」と重なる部分が多く共感できましたし、「NISHIGUCHI KUTSUSHITA」の取り扱いが始まり実際に履いてみると、品質の高さと履き心地の良さが実感できました。

本格的に商品づくりがスタートしていくと、天然素材への理解がとても深く、要望に沿った糸のご提案や糸の特性にあった仕立て方を複数ご提案いただき、長く培われてきた経験と技術の高さを感じました。今回、長年使える定番の靴下をつくりたいという想いがありましたので、耐久性や素材感への要望が多かったと思いますが、微妙なニュアンスも汲み取っていただけて、非常に満足のいく靴下が完成しました。

- 私たちも製作途中、ゴールに向かって迷わずすすめている実感がありました。

それは私たちもしっかりと「NISHIGUCHI KUTSUSHITA」を取り扱い、お客様の声も聞けて、それに対してオリジナルはどうあるべきかビジョンをしっかりと立て、積み上げていけたのが大きかったと思います。「NISHIGUCHI KUTSUSHITA」の完成度と技術力の高さを実感できたからこそ、きちんとオリジナルの商品開発に繋がったのだと思います。

- オリジナルも次のシーズンはウールの展開になってくると思いますが、たとえば次の洋服のコレクションを見せていただけたりすると、足元がイメージしやすいです。世界観をしっかりと分かっておきたいです。

おっしゃられるようにブランドのコンセプトや洋服のラインナップを共有しながら、洋服に合わせた靴下を一緒に作っていきたいです。定番の靴下を作ることが出来たので、今後は季節に合わせたシーズン商品の展開に向け、靴下だけに留まらず、靴下以外のアイテムも「Calen h.」として広げていきたいと思っています。これからも暮らしを豊かにする提案を、一緒にすすめていけることをとても楽しみにしています。

 
 
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