2023年5月31日に、わたくし西口功人が三代目として株式会社ニット・ウィンの代表取締役になりました。代表就任にあたり、これから先15年のビジョンをお伝えしたいと思います。
初代は1950年に創業し、物がない時代で商品を供給していくことが使命でした。2代目は海外製品が増加する中、新しい付加価値のある商品を提供していく時代でした。
そして、3代目の私は何をしていかなければならないか。
時代は、大量生産・大量消費の反動から環境意識が高まり、SDGsやサステナビリティが求められるようになりました。ミレニアル、Z世代が台頭していく中、ものが溢れ会社の業績のために売上計画に応じて商品が安く生産され、大量に消費されていくことが悪だと感じられるようになってきていると思います。
私も、私たちが何のために、誰のために、なぜものづくりを続けていくのか、自問自答しました。
その答えは、私たちの事業目的である“靴下で一日を変える。靴下で価値を変える”の実行です。
ものが溢れる時代だからこそ、本質を捉えたモノづくりを行い、お客様が履いた瞬間に驚きや感動を与え、暮らしを豊かにしていくことが大切だと考えております。そして、靴下の価値が、“消耗品“から”一日を豊かにするもの“というように高まれば私たちが作る意味が確かに存在します。
また、“靴下で価値を変える”ということで、作り手や関係者が事業を通して、靴下のモノづくりの価値観を高め、暮らしの価値観も豊かになっていけばと思っております。
事業目的を通じて、国内外のお客様の暮らしが豊かになり、結果としてそれに携わる作り手の暮らしも豊かになることが、この時代において、私たちがモノづくりをする唯一の理由だと思っています。
事業目的の実現は、経営者の強い想いと社員がわくわくするようなビジョン、そしていつでもその理想を追い続ける姿勢が必要だと思っております。実現に向けて、やったことがないことに対してどんどんチャレンジし、社員と楽しみながら進んでいきたいと思います。
さて、代表になったばかりですが恐らく私が旬でいられるのもあと15年ほどだと思っております。私の最後の責任は、この工場がお客様にとって価値があるものであれば、それを次世代に引き継ぎ、正しく進み、新しい時代に挑戦できる体制を作り、事業を続けていくことだと思っております。
私にとって最大のチャレンジではありますが、15年後に答え合わせをすることを楽しみに日々のチャレンジを楽しんでいきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
株式会社ニット・ウィン
代表取締役 西口 功人