1950年から続く、私たちの靴下づくり。毎シーズン数多く様々な靴下を生産していくなかで、ファクトリーだからこそ出来る最高のクオリティの靴下を届けたいと考えるようになりました。そして2017年、長年培ってきた技術と経験をもとに“はくひとおもい”の言葉を込めて「NISHIGUCHI KUTSUSHITA」は生まれました。
誰しもが毎日、当たり前のように履く靴下。ファッションアイテムとして機能するだけではなく、肌を保護してくれたり、温めてくれたり、汗を吸収し蒸れを防いでくれたりと、下着としての役割も大きく担っています。真冬の朝、冷たい足を靴下に入れたとき、暖かく包み込まれる履き心地だったなら。夜、仕事を終えて家に帰り靴下を脱いだ瞬間、今日も気持ちよかったと感じられたなら。一足の靴下が、一日を変えるかもしれない。一日が変われば、暮らしが変わるかもしれない。日々の生活に寄り添い、足元から一日を支えていくブランドとして「NISHIGUCHI KUTSUSHITA」を育てていこうと決めました。
「NISHIGUCHI KUTSUSHITA」は、履く人のことを真面目に考えてつくること=“はくひとおもい”をコンセプトとし、4つの徹底したこだわりを軸としています。
・良質な天然素材を選ぶ
・機械の特徴と素材が生きる編み方
・定番でベーシックなデザイン
・買いやすい価格
肌に直接触れるものだから、厳選した良質な天然素材の糸を使用する。古い機械と最新の機械を組み合わせ、素材を活かす編み方で履き心地の良さを追求する。毎日の暮らしに寄り添っていたいから、時代にとらわれないデザインで、長く愛される定番を作り続けていく。上質な靴下を日常的に身につけてもらえるよう、買いやすい価格バランスを考える。靴下づくりに関わる全員が履く人のことを真面目に考え、妥協を許さず本物を届けていくこと。私たちの胸にあるのは“はくひとおもい”の言葉に込めた、徹底的なこだわりです。
ひとつの靴下を生み出すためには、とことん改良を重ねます。素材、編み方、デザイン、価格のそれぞれ全てが納得いく形に至るまで作り直していく。ウールの靴下ひとつとってみても、糸の違いによって最適な編み方は異なります。雪国で履く人を想う靴下だとすれば、寒い地域に住む方々に日々の暮らしについてまずヒアリングを行い、サンプルを作って試し履きを依頼し、フィードバックをもらう。また、体感だけではなく試験機関に提出しデータの数値からも強度をチェックします。実際の履き心地と定量的なデータ、どちらでもしっかりと確認し分析しながら進めていく。こうした積み重ねのなかで、作り上げていく一足の靴下はひとつの作品だと思っています。
「NISHIGUCHI KUTSUSHITA」のシンボルである“ソックハート”と名付けられた靴下のマーク。ハートを象った靴下の柄のそれぞれは、様々な個性をもつ私たちひとりひとりの“はくひとおもい”を表現しています。
“はくひとおもい”の言葉を私たちがどれだけ信じて、どこまで本気で取り組むのか。
お客様に履きたいと思っていただけるブランドである為には、靴下づくりに関わるひとりひとりの強い想いがとても大切です。その強い想いが、日々の靴下づくりに取り組む姿勢に表れ、お客様の満足感に繋がっていく。“はくひとおもい”の言葉を根ざし、全員がやりがいと誇りを持って真剣に靴下と向き合っていくことが「NISHIGUCHI KUTSUSHITA」を選んで頂いたお客様の一日を変える靴下になると信じています。
少しずつ届き始めた“はくひとおもい”の靴下。作り手だけでなく「NISHIGUCHI KUTSUSHITA」の価値観を大切に丁寧に伝え届けてくれる、全国の信頼できるお店の方々がいるからこそ。何人もの作り手から販売店の方々へ、そしてお客様の足元へ。“はくひとおもい”の気持ちが、一足の靴下に込められ、リレーされながら繋がっていく。そしてまたこの一足を届けたいという、大きな力となる。優しく繋がっていく結びつきを大切に、これからも「NISHIGUCHI KUTSUSHITA」をみんなで育てていきたいと思います。