第3回目のインタビューは「株式会社ニシカワ」さん。福岡で雑貨の卸販売を中心に、ショップコーディネートの提案や、イベント企画、オリジナル商品の開発などを行われています。ニット・ウィンからは、「natural sunny」の靴下をお取り扱い頂いています。

今回は「natural sunny」を担当して頂いている営業部の伊藤さんと、企画・ヘルスケア事業部の和田さんにお話を伺いました。

右 :営業部 営業二課 伊藤 真人さん
左 :企画・ヘルスケア事業部 和田 莉沙子さん
- ニシカワさんでは香りの商品が多く見られますが、なぜニット・ウィンの靴下を扱おうと?

ニシカワは雑貨をメインとする卸問屋で、香りの商品は約6割くらい、あとの4割は入浴剤から食品、洋服まで様々取り扱いがあるなかのひとつに靴下がありました。雑貨がメイン商材ということもあり、靴下も雑貨店に置くものとして取り扱ってきた部分があったんです。だけど最近はライフスタイルショップも増えてきたし、雑貨店向けだけではなくアパレルとしても靴下を動かしたいなと考えていたところ、目にとまったのが「NISHIGUCHI KUTSUSHITA」だったんです。

このクオリティで、この値段で、このパッケージ、いいな!と思い、すぐにコンタクトを取りました。結果的に「NISHIGUCHI KUTSUSHITA」は直接小売店さんとお取り引きされているとのことでダメだったんですが、理由も納得できたので仕方ないなと。諦めようと思いながらも、展示会への出展で福岡に来られると聞き、日程もすぐだったのでせっかくだから行こうって。そこで西口さんと初めてお会いして、ニット・ウィンさんのもうひとつのブランド「natural sunny」を紹介していただきました。正直な感想は値段が安い!(笑)こんなに安いのに、クオリティも良くて、いい靴下だなと感じました。

ニシカワでも展示会を自社で年4回、あと合同展示会もやっているんです。ちょうど展示会が控えている時期だったので、「natural sunny」の商品をお借りして、展示会に出してみたら反応がとても良かった。展示会が終わったあとも、これからの季節だったらレギンスかなと思って、アパレルショップに商品を持っていってみるとこっちも反応が良くて、注文めっちゃ入りましたよね。社内でオリジナルのレギンスを作ろうかって話もあったんですけど、バカらしくなりました(笑)

- 伊藤さんは元々アパレルのご出身ですよね。

ニシカワに入社する前は、ずっとアパレルを経験してきました。その頃から、靴下は服飾の中でいちばん消費するものだと感じていたんです。下着のなかでも、足裏っていちばん汗をかく場所だし、靴と素足に密着して挟まれるので、消耗品になるんですよね。ということはリピートで動くってことだから。でもアパレルショップやライフスタイルショップのお店側からすると、靴下って後回しになるアイテムなんです。洋服に比べるとどうしても単価が安いので。だけど1度購入してもらえれば、リピートにつながる。他の色も欲しいなとか、また来年も買いたいなとか、寒くなったから素材違うのが欲しいな、形違うのが欲しいなとか。

自分が履いてよかったから、ギフトでって買い方もありますよね。“使ってみて良かったやろ?”とか“食べてみて美味しかったやろ?”とかやっぱり人に言いたくなるし勧めたくなる。社内でも「natural sunny」を履いてる人結構いるんです。社内で広がっていき、次第に外へと広がっていく。ショップのスタッフさんが履いて、お客さんに広がっていく。どうしても時間はかかってしまうけど身につけるものだから、良さを実感できれば自分用に2足目、3足目ってなるし、周りに人に“これ良かったよ”って言える。いくら履き心地が良くても、値段が高いと気兼ねなく人に勧められない部分があるけど、このクオリティでこの値段だからね。“騙されたと思って買ってみ。めっちゃいいけん!”って言いたくなる商品だなって思います。

- 伊藤さんは靴下に対する熱さもあり、わたしたちの考え方も理解してくださっていて、安心してお任せすることが出来ます。普通はすぐにでも売上を上げたいってなると思うんですが、ゆっくりと広げていこうという思いでいてくださる。

ブランドって少しずつ伸びていけばいいと思うんですよね。じっくり、じんわり、育てていけばいい。もちろん数字は大事なんですけど、売上売上ってなると…。最初に予算を掲げてそこに向かってじゃあどうする?ばら撒くしかない!ってなってしまったら、どこにでもある商品になっちゃう。数だけ売りたいなら値段を下げればいいのかもしれないけど、ブランドってそういうものじゃないと思うから。我慢が大切だし、必要なことだと思うんです。

- 取り扱いが始まってもうすぐ1年になりますが、今後やってみたいことなどありますか?

ニット・ウィンさんで新たに生まれたブランド「hakne」ももし出来るならやってみたいですね。「natural sunny」だとちょっと値段が合わない…というアパレルショップに提案出来ると思うんです。クオリティは良いし可愛いのに安いから、他のメーカーさんの靴下が売れなくなるって言われることがあって。価格帯だけでみると雑貨屋さん向けだけど、見た目は雑貨屋さん向けじゃないのが難しい部分なんですが、そこに「hakne」が提案出来るといいですよね。「natural sunny」が合うお店もあれば、「hakne」が合うお店もある。いろんな動かし方や提案を常に考えながら、少しずつ、ゆっくりと、ストーリーが生まれていけばいいなと思っています。

 
株式会社ニシカワ
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